2015年05月02日
就職のご報告〜タクシードライバー〜
とりあえず、ご報告です。
タクシードライバーになりました。
大型二種免許をとったのですが、4月で57歳という年齢では、60歳定年までわずか3年というわけで、バス会社は、どこも雇ってくれるはずもなく、せっかく大金をかけて取得した大型二種免許も、すぐに役立てることはできませんでした。
普通二種がAT限定だったので、免許条件が消えて、晴れてマニュアルミッションのタクシーにも乗れるようになりました。とはいっても今どきMTのタクシーなんてあるのかしらん?
入社したのは、岡山市の「下電タクシー」会社は、下電観光バス(株)のタクシー部になります。勤務先は、下電観光バス(株)、職種は運転手と詳細を説明しなければ、バスの運転手みたいでしょ!その辺のところを狙って下電タクシーに入社しました。(←会社を選んだ大きな理由だったりして!)
以下現在までの流れをさらりと
電話して、履歴書持って面接に行きました。30分ほど話したかな〜「ほんじゃあウチで乗ってみるか!」の一声で、その日の午後、健康診断に行ってきました。
先週の月曜日から、研修が始まりました。研修の詳しいことは、終わってから書こうと思います。
・給与の事
タクシー会社に就職するには、普通二種が必要です。二種免許を持っていない人は、「養成」といって、会社が二種免許を取らせてくれます(免許取得費用は1〜2年以上勤務すると返済不要)。自動車学校に通っている期間も給料がでます。その後も「下電タクシー」の場合は入社6ヶ月間の給与保証があります。金額は1日1万円なので月6日休日、24日出勤だとしたら支給で月24万円になります。もちろん入社早々、売上ガンガン持って帰ってくると、売上の約6割が保証給与を越えると、超えた分お給料もらえます。たとえば3ヶ月目に月50万円売り上げたら月30万お給料がもらえます。
一方、僕のように、二種免許を持っている人は、通常さらりと軽〜く研修を終わらせて、さっそく営業に出るわけですが、僕の場合は、一度タクシー乗務経験はあるものの、10年以上前のことで、さらに生まれ故郷の地元岡山ではなく、ほとんど札幌で暮らしていたことなどから、ありがたいことに、保証をつけていただきました。
保証条件は、「養成」より、ちょいと下回る、入社後3ヶ月の給与保証(1日9000円←1割引)をつけていただきました。もちろん売上が保証給与を上回れば歩合がつきます。僕の場合は「養成」よりも給与保証金額が1割低い24日出勤で216,000円なので月の売上が36万円を越えると歩合をもらえます。2ヶ月目からはぜひ歩合をもらえるようにならなくっちゃ!
タクシー乗務員のシフトはというと、これがいろいろあって複雑なのですが、だいたい4種類の勤務体系です。
1.自由出勤
おもに、定年後年金をもらっている人が、車が空いている時に乗ります。すなわちアルバイトです。売上の約50%がお給料になります。
2.定時勤務
1台の車を、昼の部6:00〜18:00、夜の部18:00〜翌朝6:00の2人で乗ります。会社によって昼の部と夜の部をローテーションする場合もあります。札幌のMKタクシーがローテーション制をとっています。昼の部だけ乗る人を「昼専」、夜の部だけ乗る人を「夜専」と呼びます。下電タクシーでは「夜専」のドライバーさんで1ヶ月の売上が100万を越える人がいます。アバウト1日4万円x25日=100万円です。凄いですね〜!どんな走り方をしているのでしょうか、いつか秘訣を聞ける機会があったら聞いてみようと思います。
3.三人制
2台の車を、3人で乗ります。勤務のローテーションは、各社若干時間帯は違いますがおおむね、1日目(6:00〜22:00)2日目(10:00〜2:00)3日目明け(実質お休み)と2日連続で乗る勤務です。10年前この勤務体系で乗っていたのですが、めちゃきついです。1日目は夜のおいしい時間帯がはじまると会社に戻る時間になりますし、2日目は、夜の仕事が調子出てきたぞって思った時間に会社に戻らないと、次の日のドライバー(相方と呼びます)が定時より早めに出勤する人だと調子に乗って朝まで頑張れません。
4.二人制(隔日勤務)
1台の車を、2人で乗ります。勤務のローテーションは朝7:00〜翌3:00、拘束時間20時間、休憩時間を除くと2日分を1日で働きます。翌日は明けで実質お休みです。
乗務→明け→乗務→明け→乗務→明け→公休→公休
8日間をこんな感じで繰り返します。最後は実質3連休になります。しかし、1ヶ月に乗務するのは12日〜13日になりますので、売上を上げるにはたいへんです。定時勤務の人は2倍の日数乗っているわけですから、1日2倍稼がないと、同じ売上になりません。
下電タクシーは、どの勤務体系もOKなので、僕はこの隔日勤務で働くことにしました。理由はというと1勤務で、早朝と深夜の、いわゆるおいしい時間帯に乗務できること、そして1日、営業成績が、いい日も悪い日も翌日が明けで実質休みなので、気分も体もリセットできることです。1ヶ月のトータル売上的には厳しいかもしれませんが、くじけずに続けていくには、この隔日勤務が良いのではと思いました。
長い目で見ると、そのうち「タクシーの神様」が僕に降りてくるさ〜!と「Take it easy!」な気持ちなのです。
本日はこの辺で
2015年05月03日
どれくらい稼げるのか?給料のおはなし〜タクシードライバー〜
僕の入社した「下電タクシー」の求人広告の給与のところには、月給27万〜40万位可と掲載されていました。
27万円というのは、月の売上53万円(税抜き)を達成した時の金額です。この金額に売上が足りないと、給与は減っていきます。
同じ時間タクシーに乗っているわけですから、条件はみんな同じです。この辺は営業マンと同じかもしれませんが、タクシードライバーは、給与が売上に直結しています。
岡山市のタクシー料金は以下のとおりです。
【小型】
基本料金:最初の892mまで470円
以後:304mで80円
時間運賃:1分50秒で80円(停車時および時速10キロ以下の走行時間)
【中型】
基本料金:最初の938mまで480円
以後:281mで80円
時間運賃:1分45秒で80円(停車時および時速10キロ以下の走行時間)
営業所を出て、すぐにお客さんが乗って、300キロ走り続けて、約8万円です。運輸省の規定でタクシードライバーの1日の走行距離は、隔日勤務の場合は350キロだそうです。仮に制限いっぱい走り続けても売上は10万円です。走行距離に対してお客さんを乗せて走る割合のことを実車率といいます。実車率50%以上だと効率的な数字だと言われますが、実車率100%というのは、実際にはありあない数字です。
ということで、1ヶ月の限界売上は約120万円、1年で1500万円弱です。60%がお給料になるとして、最高900万円です。
首都圏と、個人タクシーを除くタクシードライバーで、年収1000万プレイヤーはいないのではと思います。
過去サラリーマンや自営業で年収1000万以上稼いだことのある方にとっては収入面では夢がない仕事かもしれません。