バリ島ダイビング遭難事故についての追記です。
ダイビングというのは、1本のタンクで30〜50分潜る事ができます。水深の浅いところだと、もっと長い時間潜る事ができるのですが、お金を払ってガイドしてもらうファンダイビングでは、たいてい1本30分〜50分くらいの潜水時間になります。
ファンダイビングの料金は普通、沖縄本島では2本のボートダイビングで10000円〜12000円くらいが標準的な料金です。石垣島とか宮古島はこの料金の中に昼食代が含まれている場合が多いです。
朝8時か9時くらいに港を出航して、1本潜って1時間弱休憩して、2本目を潜って昼食です。これで3本目どうしますか?という感じでオプションダイビングを選ぶと3本目のダイビングになります。キャバクラでいうと、いわゆる延長ですね。追加の3本目はだいたい5000円〜7000円くらいです。
国内の沖縄本島とかだと、また来る事ができるし、その日の天候や、海の中の透明度がイマイチだったり、潜った事があるポイントだったりすると、3本目はパスで、ゆっくり船上で休憩したり、船からシュノーケルで飛び込んで、船の周りを散策したりで時間をつぶしたりします。
これが海外だと、めったに行けないこともあって、欲張ってたいてい3本目のオプションダイブ潜っちゃうんですね。
ダイビングを重ねると、身体の中の血液中にだんだん窒素がたまっていき、見えない疲れがだるさとなって身体にじわりじわりと押し寄せます。水から上がって、休憩している間に少しは身体から窒素が抜けていくのですが、窒素が完全に抜けるには12時間以上かかります。ダイビングが終わってから18時間以内に飛行機に乗ってはいけないというのは健康の面でいろいろと意味がある事です。
話は変わりますが、伊豆で潜って、日帰りで標高の高い箱根を自動車で超えると気分が悪くなるというのは同じ事です。
ということで、3本目というのは、いろんな面で身体に疲労が蓄積しています。したがって1日3本ダイビングする場合のプランの組み立ては、1本目ハード、2本目ミドル、3本目ライトなダイビングになるはずなんです。水深は1本目は深くても以後はだんだんと浅くなります。身体負荷の面でも、1本目にたくさん泳ぐような感じですね。3本目はいわゆるクールダウンみたいな感じで水中を漂ってサンゴとお魚とたわむれるようなダイビングです。
今回のダイビング遭難事故は不幸にも3本目に発生してしまいました。ダイバーの疲れもピーク、おまけに、漂流してからも日没も近いので、当日の捜索は早々と打ち切られました。
これが1本目2本目であれば、ダイバーの体力もまだ余力があり、まわりのダイビングの船に協力を要請したり、地元の警察等の日中かなりの時間捜索することができたので、今回のような大事にいたらず終わっていたのかもしれません。
天候の急変といい、いろんな面で不運が重なった事故なのかもしれません。
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