超長い記事になると思いますが、資材から制作、運用まで1本の記事で書きたいと思います。
まずソーラーパネルです。
スペックよりもサイズで選びました。ミラバンの屋根の幅の半分くらいでルーフの長さにおさまるサイズということで出力80Wに決めました。サイズは縦115.0cm×横50.0cm×厚さ3.5cm、重量は約7.3sです。
詳細スペックは下記のとおり。アバウトな計算で快晴ならば、1時間4A、6時間で24A、軽自動車用のバッテリー(容量約40Ah)を半分くらい1日で充電できる感じです。だいたい満充電のバッテリーを全部使い切ることはないので、半分使ったら1日で満充電できることになります。
高品質多結晶シリコン
定格出力:80W
開放電圧:21.6V
短絡電流:4.85A
最大動作電圧:17.28V
最大動作電流:4.63A
表面のガラス:強化ガラス
外枠:耐腐食コーティングアルミフレーム
期待寿命(定格出力の80%を維持):約25年
部屋のドアに立てかけてみました。けっこう大きいです。

Amazonの「YMT ENERGY
曇り空で太陽が出ていない状態で「18.78V」出力しています。

電圧は計測できても直流電流を計測できる物は意外と少ないのです。Amazonで探してみると、デジタル電流計って以外と高いので、電流も計測できるテスターを購入しました。かなりでかいです。

お値段なんと1,190円!説明書は英語のみで、差し込み口が電流と電圧で別々、「どっちがプラスなの?」みたいな感じです。電池がなんと積層乾電池(006P型 9V)電池の方が高いんじゃないの!(そんなことないけど1個400円くらいです)電池が斜めに入れないとうまく入らない、さすがにChinaクオリティ!
今回の四国・九州でバッテリーの容量にも不安があったので、12V20Aのシールドバッテリーを2個追加購入しました。

1年前に購入した時は、2個で5,980円だったのですが、今回は7,090円に値段がアップしてました。
あれ?値段下がってる!?
ルーフキャリアがないと、ソーラーパネルは取り付けできません。ダイハツの純正を取り付けようと思ったのですが、よく見ると「INNO」というメーカーのものをダイハツが取り寄せて取り付けるだけみたいで、Amazonで探しました。
ダイハツで取り付けると32,184円(税込み)(キャリア26,500円、取り付け料3,300円、消費税3,384円)
Amazonだと21,129円(本体20,359円+配送料770円)
到着すると、キャリアベース、横のバー、縦のバーにパーツが分かれていて、そのひとつひとつに取り付け説明書が入っていて、読んでもけっこう頭の中がワケワカメな状態になります。不器用な人は1万円高くてもディーラーとかカーショップで取付してもらったほうがいいと思います。
到着した日に2時間かけて取り付けにチャレンジしましたが日没でタイムアップ、翌日じっくり落ち着いて取り付けました。
後ろのベースは縦のバーで上から押さえつけるだけでルーフには固定されない構造です。

ミラバンの場合は、地面に対して水平ではなく、若干前に傾斜しています。ソーラーパネルを取り付けた場合は走行中に風にあおられることを少し軽減してくれそうです。

耐荷重は30kgです。

とりあえずソーラーパネルを載せてみました。固定の方法はこれから考えます。

前から見るとこんな感じ、横のバーが若干しなったような感じでソーラーパネルがルーフ中央側に傾いたように見えます。(ルーフが真ん中が盛り上がっているので目の錯覚かもしれません)

ソーラーパネルの取付です。まず資材をホームセンター「コーナン」へ買いに行きます。コーナン高柳店は、ネジ1本から買える「コーナン PRO」が併設で、その後、毎日のように通いました。
ネジ、取り付け金具、金属プレート、電気ドリル、ドリルの刃

電気ドリルは、リョービのAC電源用を購入しました。

こんな感じでソーラーパネルを4カ所固定しました。

この状態で車を走らせてみましたが、市内を走る速度でも、かなり風切り音が車内で聞こえます。高速道路を走る場合を考えると速度は2倍、空気抵抗は4倍になりますので、風切り音だけではなく、パネルの脱落につながるかもしれません。なんらかの空力対策を考えないといけません。
ホームセンター「コーナン」でいろいろ物色して材料として決定したのが、家庭菜園用プランター288円(税別)、タンス用桐のスノコ2枚で348円(税別)

これが、どうしたらエアロパネルになるんだ?と思うでしょ!斜めにカットした図

スノコの板で固定します。金属プレートの部分は白色のスプレーラッカーで塗装

裏側はこんなふうになっています。

エアロパネル取付るとこんな感じです。

前からだとこんな感じです。取付後いろいろ微調整(角度調整とか)はありましたが、おおむね外環は変わりません。

ソーラーパネルから室内への配線
配線用資材(電源ケーブル、コネクタ、ハンダごて、ハンダ)

コネクタは、怪しくないちゃんとしたものを購入しました。
パネルの背面はこんな感じです。

室内までの配線ですが、昔、ヨドバシカメラで見た記憶のある、屋外から室内に引き回わす薄いフィルムのようなケーブルを探しましたが、Amazonにもなく、岡山の電線の卸屋さんに電話をして問い合わせましたが、そのようなものは最近はないようです。
スピーカーケーブルの一番細い直系0.7ミリのを4本使用して、こんな感じでルーフから室内に引き回します。

ドアのゴムの内側に、こんな感じで引き込みます。

フロントピラーからインパネへの引き込み

チャージコントローラーの左にある白いスイッチは、ソーラーパネルから流れる電気をオンオフするスイッチです。チャージコントローラーからまずバッテリーにつないでから、ソーラーパネルからチャージコントローラーに給電します。
バッテリーは12V20Ahシールドバッテリー2台を並列でつないだ物を2セット、軽自動車用の普通の鉛バッテリー1台の3セットをそれぞれ電圧を測定して、電圧の低いものからつなぎ変えて充電します。走行中はダッシュボードのインバーター経由でもう1セットのバッテリーに充電することもできます。

電気周りはすべて助手席に集めることにしました。バッテリーは助手席のフロアに置くのですが、前の方にいくにしたがってフロアが上り坂になっているのでそのままバッテリーを置くと、助手席足下のスペースが無駄になります。
スノコの余りでバッテリー台を制作

こんな感じです。その後4台載せるために延長、補強しています。

電気周りまとめ
1.シガーソケット→3口シガーソケット→3口シガーソケット
九州・四国編まではこれだけで運用していました。
ここからUSBで充電できる物は直接走行中充電します。
AC電源を必要とするもの(MacBook Air、デジカメの充電池、エネループの充電)は、このソケットからインバーター経由で運用
バッテリー(12Vシールドバッテリー、軽自動車用12V鉛バッテリー予備)の充電は、インバーターからAC充電器でバッテリーに充電
2.助手席のグローブボックスの奥にあるヒューズボックス(容量7A)から新たに3口シガーソケットを新設
3,ソーラーパネルからチャージコントローラー経由で、(12Vシールドバッテリー、軽自動車用12V鉛バッテリー予備)に充電、充電しながら12V機器に給電可能。
正直、配線関係は僕以外わからない状態です。どのクリップがどれにつながっているの?という感じです。
大容量バッテリーを複数個搭載しても問題ない大きな車の場合は、すべてのバッテリー並列接続して、ソーラーパネルと、エンジンのジェネレーターからの同時充電するシステムにして、インバーター等も固定配線の方が使い勝手は良いと思います。
僕が使用している軽自動車用12V鉛バッテリー(バッテリー上がりの際の予備としても使えます)
シールドバッテリーやディープサイクルバッテリーに比べてコストパフォーマンスは抜群なんですが、充電中に水素を発生しますので、車内の換気が充分でないと、タバコに火をつけようとしただけで水素爆発の恐れがあります。充電中、充電後は十分注意しましょう。
冷蔵庫を持って行くべきか?
500mlのペットボトルは入りません。缶ビールの500mlならば4本入ります。

この冷蔵庫の消費電力は12V4Ahなんです。ということは24時間つけっぱなしだと96Ah。積んでいるバッテリーの容量は、20Ahのシールドバッテリーが4台、軽自動車用の12V鉛バッテリーが40Ah、合計120Ahです。
どう考えても無理があります。実際、夏暑いと冷たい物が飲みたくなりますが、四国。九州編では車内で飲む水分は極力常温のものを摂取しました。どうしても冷たい物が飲みたい時だけ、コンビニもしくは自販機で購入して飲んでました。
刺身とか、寿司みたいなものを買った時は、たいていスーパーで氷がもらえるので、数時間であれば氷でなんとかなります。いざとなれば折りたたみの保冷バックに氷を買って保冷すれば一晩くらいはなんとかなります。
ということで結論は、「冷蔵庫は持って行かない」です。